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ふたりの距離

第4章 夏休み


どうにか子どもを抱き海面へと出る



いつの間にか美紀の身体にいたくらげは一匹だけではなく数匹に増えている


子どもの意識が戻らない


早く陸に上がりたくても足にまとわりついているくらげが邪魔で動かせない


美紀はもう一度息を吹き込む


子「ごほっ!!!ごほっ!!!」


「良かった!大丈夫?」


子「身体が痛くて痺れる」


「うん今陸まで連れてってあげるね!」




何とか泳ごうとする美紀





「美紀ちゃん!!!!」


その声のするほうを見る


「和くん!!!!」


二「大丈夫?」


「私は平気!和くんこの子先に助けてあげて?


私足にロープ絡み付いちゃって!


この子くらげに刺されちゃってるから早く手当てしてあげて!」


二「わかった!でも大丈夫?」


「私水泳通ってたのしってるでしょ?大丈夫!」


二「わかった!先行ってる!」

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