第2章 今宵月が見えずとも
手を止めて耳を甘噛みする。耳ばかり攻めるオレに痺れを切らしたのか、彼女の手がオレの手を掴むと自らオレの手を頂に添わせて熱い吐息と共に声を漏らす。
「ここも触って……?」
「ここって……ドコ?」
「……乳首」
よほど恥ずかしかったのか恨めしげに上目遣いで見つめる彼女に触れるだけのキスを落として、頂を指で転がす。
「良く言えたね、じゃあご褒美だよ」
左手で頂を弄りながらもう片方の頂を口に含んで舌で転がし、空いた右手を下に伸ばして秘裂を探る。
「あ……あんっ、あっ……あっ」
ただ秘裂をなぞっているだけなのに溢れ出す蜜。花芯を探り当てて軽くつまむと、びくんと肩が跳ねた。
「気持ちいいかい?なつめ」
「あぁっ……やんっ……あっ……いいっ……」
コリコリと花芯をつまみ上げると、更に艶を増した声と共に溢れ出してくる蜜。それを少し絡めて彼女の中へと指を入れた。一本、二本、三本と、指を増やしていく。イイトコロを探すのは得意だ。彼女の上げる嬌声と溢れ出す蜜を頼りにその場所を探す。やがて一際高い嬌声を上げる場所にたどりついた。