第3章 壁の中の街
「は?」
「の能力の高さは
わかるだろ?
訓練兵をミカサに次いで2番目だ!」
「…俺にはわからねぇな
なぜお前がそんなこと言い出すのか」
「リヴァイはあの子にを
感じないの?」
「……ただ少し似てるだけだろ」
「おかしいと思わない!?
あんなそっくりな子が…
再びリヴァイの前に現れたんだよ!?
しかも記憶も曖昧ときた
こんな奇跡…ないよ…」
ハンジは少しうつむきながら
手をグッと握りしめた
「…エルヴィンのそっくりさん
が来たらよかったのに
…って思ったか?」
「…少しだけ、ね」
リヴァイは紅茶を一口飲み
静かにカップを置いた
「あいつが何者だろうと
…たとえだとしてもだ
連れて行くことはしない」
「冗談だよリヴァイ
…ごめん」
「…俺はもう
失いたくない」
ハンジはハッと顔を上げ
リヴァイを見つめる
「リヴァイ…やっぱり
あの子にを…?」
「一度は俺の前からいなくなった女が…
…てめぇの愛した女にそっくりな奴が
再び現れたら
こんな俺だってそんな奇跡を
信じたくもなる」
「…リヴァイ
今日は君の新たな一面を見れて
私は嬉しいよ
あの子の件は
全てまかせた」
ハンジは少し嬉しそうに
紅茶ごちそうさま
そう言って部屋を出ていった