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【進撃の巨人】私は蒼穹を舞う乙女だった

第3章 壁の中の街


「エレンの硬質化の実験も
そろそろ完了するし
ようやく、準備は整ったんだよ!

ウォールマリア奪還は
すぐそこだ」

「ったく…実験にどんだけ時間
かけるんだエレンの野郎は

一生終わらねぇんじゃねぇかと
思ったぜ」


「全てエレンにかかってるからね
私も全力でやってるのさ」


「ところで…あの女はどうする?
ここで永遠とお留守番か?
最悪、誰も帰ってこないかもしれない
のにな」

「ちょっと縁起でもないこと
言わないでよ!

えーと、ゆずきのことだよね?

うーん…」

ハンジは腕組みをしながら
考え込んでいる

「…囮くらいには使えるかも?」


「…ハンジ、俺はお前のたまに出る
その残虐性が心配でしょうがねぇ」

「ハハ!冗談さ!
ここでお留守番はさすがに可愛そうだよねぇ

…連れて行く?」

「冗談はもう聞き飽きたぞ」

「この1ヶ月で立体機動を
使いこなせたら
連れて行ってもいいんじゃない?

…うん、そうだ
やっぱり囮にちょうどいいよ」

「笑えねぇ冗談だな
使いこなせるとは思えねぇ
なによりそんな1ヶ月ちょっとの奴

囮にすらならねぇよ」

「いや、あの子はいける
必ず飛べるはず」


「チッ…てめぇ
一体何を根拠に…」


「あの子はだ」

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