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花寵腐月
第1章 花寵腐月
そのまま床に崩れ落ちる。修平があたしの腰を持ったまま、寄り添うように隣に倒れた。
「真砂子。」
「・・・うん。」
「大好き。」
「うん。」
「絶対離さない。」
「うん。」
「ずっと一緒にいような。」
「うん。」
仰向けで見上げた白い窓の向こうに、桜の花びらが1枚、通り過ぎた。
「愛してる。」
・・・あぁ。これでいいんだ。
これがきっと、あたしの幸せだから。
きっと今この瞬間が、あたしの人生で一番の。
花ざかり。
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