第2章 まるばつレストラン
しばらくすると、マネージャーがやってきた。
私は、悠々とやってきたマネージャーに「遅い。」と、ドスの効いた声で話しかけ、推理小説の探偵のようなポーズをする。
だが、指をさされて、気分を損ねたのか、いつも通りなのかわからないマネージャーは「あーごめん。」と軽く返して、空地を見つめた。
(そうね...こいつとは上辺だけの。仕事の関係なのよ。真面目に返すだけ無駄よ。)
「んで...何もないけど。」
「ん。」
「ん。...じゃないでしょおおお!?きた意味皆無じゃない!」
「まあまあ今は無いけど......あ、そうだ。こうしようか。
デートしない?」