第1章 俺の日常
-ジジジ・・・ジジ・・・ジ・・・-
龍「あーあー。これ、入ってんのかな・・・まあいいや。
聞こえてるか??あんたが、この録音を
聞いてるってことは・・・・決意したんだな。
早かれ遅かれ、ちゃんと戻ってきたんだ
まあ、俺はグダグダしたのが嫌いだ。一言だけ言う
お帰り。如月優香。」
俺、如月優香・・・・おっと。間違えた
俺の名前は如月龍。
なんで、名前を間違えたかって?
聞かれたくないんだがな・・・まあ、いいだろう。
俺はもともと女だったんだ。
ただ、ある日を境に男になった。
体はそのまんまだがな
学校ではどうしてるかって?
「男になりたかった」ただそれだけさ
別に何も気にしてくれてないのが俺にとって救いだ。
いとこの岸本拓也と同居していて、親はいない
事故で亡くなったんだ。当時は中学2年だったから
伯父にひきとられていたが、高校生になって
拓也と暮らすことにした。
拓也はすべてを受け入れてくれている。
俺が男になったことも。
あまり、これ以上は触れないでくれ。
いやな思い出ばかりなんだ。
自己紹介はこれくらいでいいだろう。
そろそろ起きないと拓也に怒られてしまう。
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