第9章 恋愛論Ⅷ
あっという間に楽しい楽しい夏休み。
「のはずなのに、」
「なんだよぉ宮原~!そんなに嬉しいか!夏休みも毎日会えるぞ!」
「諸星くん、黙って。うるさい。暑い。」
「日向までそんな扱い!?てか暑いのも俺のせい!?」
「日向さん、そいつと話したら脳ミソ腐る。」
「だって、諸星くん。」
「久世ぇ!!せめて俺に向かって言葉発しろよぉ~!」
「ていうか、なんで光までいるの。」
「久世、俺をナメるな。結構馬鹿だぞ。」
「うん、そうみたいだね。」
「諸星以上、宮原さん以下だね。」
「新田くん、私を巻き込まないで。」
なぜ大集合しているの、この人達。まあ、諸星くんと新田くんはわかるとして(ごめん、二人)、違和感満載の京ちゃんと久世。なぜ君たちは補講組の中にいる。
諸星くんがワーワーギャーギャー騒いでると、教室の扉が開いた。