• テキストサイズ

久世くんには恋愛論を

第4章 恋愛論Ⅲ









『 胸に手をあてて、
  1人で考える時間を作ったら?
  たまには本を読みなさい、本を 』




久世にそう言われたので、放課後、図書室で読書なんかしている私です。

手にした本はスタンダールの『恋愛論』。



『愛情には一つの法則しかない。
 それは愛する人を幸福にすることだ』



「………、」



その通り、その通りです、スタンダール。や、スタンダールさん。今日からは私の師として敬いたい。哲学=難しいもの、のイメージだった私にもわかりやすい言葉。




橘先輩の、幸せ。先輩は何をしている時が一番幸せなんだろう。







/ 211ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp