第12章 彼女の考えている事はきっと誰にもわからない。(青城逆ハー)
時刻は24時を回ろうとしている。
岩泉とが部屋に戻った後、寝る前にもう一度皆で温泉へ入りに行ってきた。
その後も学校にいる時の様に話は尽きず、気付けば今日も終わろうとしている。
花「なんか寝るのもったいねぇなぁ」
松「まぁ、1泊はあっという間だからね」
岩「俺らはいいけどコイツがもう限界っぽい」
及「ちゃん…かわいー♪」
見るとはうつらうつらと舟を漕いでいた。
岩「、寝るなら布団で寝ろ」
「一ちゃん…?うん…わかった」
岩泉に促され、は布団へとフラフラと移動する。
男4人はその行く先を固唾を飲んで見守った。
5組綺麗に並んだ布団の中でが何処の布団に行き着くのか。
「ごめん…先に寝る…」
及「え?」
岩・松・花「…!!!」
が倒れ込んだ先は座っていた及川の背中。
当然それを見た岩泉達は気が気じゃない。
及「あれま……これはもう仕方ないよね?ほーら!皆も寝るよ?そんな睨んで怖くありませーん♪」
及川は笑ってを一番窓側の布団寝かせた。
そして当然のように隣の布団に自分が寝そべる。
及「マッキー電気よろしくー」
岩「なんでテメェがそこなんだよ」
及「えー?だってちゃんの方から俺の所に来たんだもーん」
「んー…」
及「岩ちゃん、起こしちゃうからシーッ!」
岩「ぐ………っ」
岩泉は及川を殴りたい気持ちを抑え、及川の隣の布団に寝転がった。
及「岩ちゃんとちゃんに挟まれて寝れるなんて最高っ」
岩「お前…絶対手ェ出すんじゃねぇぞ」
松「俺達も寝るか」
花「結局俺が一番ちゃんから遠い…」
松「間接キスの罰じゃん?」
花「えぇ?まだそれ引っ張られてんの?!」
花巻は渋々電気を消した。
こうして卒業温泉旅行の夜は更けていった。