第12章 彼女の考えている事はきっと誰にもわからない。(青城逆ハー)
松「なんか流された感あるけど…」
花「まぁ、今さらどうしようもないしな…ハハ…」
「やっぱり温泉来て泊まるなら旅館だよねぇー!」
及「おっ!浴衣もあるじゃん!早速温泉行きますかっ!」
ガヤガヤと騒ぎながら及川と花巻、松川が浴場へと向かう。
岩泉はそれを確認した後、荷ほどきをしているに話を振る。
岩「なぁ」
「あれ?一ちゃんは温泉行かないの?」
岩「いや、行くけど…お前ホントにここで1泊すんのか?」
「え?あ、もしかして一ちゃん旅館よりホテル派だった?」
岩「そうじゃねぇよ…ハァ、いいや、俺もフロ行ってくる」
「あ、待って私も行く!」
男4人の中でお前は一夜を過ごすのか、その言葉が出掛かったが岩泉はそれを飲み込む。
タオルと浴衣を持つと及川達の後を追う様に部屋を出た。
「ちょ…っ!一ちゃん待ってってばー!」
も慌てて岩泉の後を追った。
が一人女湯に入っている間、隣の男湯では4人が男子の複雑な心境を話し合っていた。
及「まぁちゃんのあれは今に始まった事じゃないしねぇ?」
松「でもまさか部屋まで同室とは思わなかったわ」
花「俺もビビった」(笑)
岩「さっきチラッとと話したけどよ…アイツやっぱ何もわかってねぇわ」
自分が女子高生であること、一緒にいるのが男子高校生だと言うこと。
及「何にせよ、問題はこれからだよね」
花「問題って?」
及「そんなの決まってるでしょマッキー!ちゃんが今夜誰の隣で寝るかって事だよ!」
花「おぉっ!!!///」
及川の言葉に花巻が目を輝かせている。
それを岩泉が白い目で見ていた。
岩「クソ川、気持ちワリーこと言ってんじゃねぇぞ!」
及「岩ちゃんだってホントはちゃんの隣の布団狙ってる癖に♪岩ちゃんのムッツリー!」
岩「テメーはいっぺん沈める!」
松「俺逆上せそうだから先に上がるな、部屋の鍵は岩泉のカゴ?」
岩「おう、上がったら水分摂れよ」
こんな時も面倒見の良い岩泉に松川は驚いたが、小さく笑って頷いた。