第2章 -完-『親馬鹿な北ミツ』by.人狼少女を拾いました
北山Side
こないだ横尾さんに、『皆はユリちゃんに甘すぎる!』
と怒られ、ただいま心を鬼にして
甘やかさないようにしてる俺だけど......
プイッ
「......パパなんか嫌い...なの......。」
俺の言い方が悪かったのかユリは完全に拗ね、
藤ヶ谷のほうに行ってしまった。
「ガヤ遊んで、なの。」
「別に良いけど......北山はいいのか?」
藤ヶ谷は俺を気遣うかのように俺の方に視線を向ける。
「嫌いなの......。」
「......。」
ユリは『◯◯、なの。』と少し間をおいて『なの。』と
付け足すのが口癖だが、今回は間を置かず、
即答で言うユリ。
ガーン...
「......。」
流石の俺も、心を鬼にしたけど......
心が折れました......(泣)
食べ物の恨みが怖いっていうのはこういう事だね......。
あと、娘の反抗期が辛いと言うお父さんの
気持ちも分りました......(泣)←
その頃のユリは藤ヶ谷の膝の上で
宮田から借りた3DSのゲームに夢中......。
「ユリちゃんマ●オカートの操縦上手いな(笑)」
「あと少しでゴール、なの......。」
「今度皆で対決してみるか?」
「ん......。」
「北山も誘う?」
「......。」
ユリ、黙り込む......。
(ユリ......どんだけ俺のこと
恨んでんだよ......(泣))
駄目だ......本当に心が折れる......。
もう俺のゲージは0だよ......(泣)
(......いっそお菓子あげちゃおうかな......)
......ってそんなんじゃユリの為にならない!
ここはやっぱり心を鬼に......
『嫌いなの......。』
......。