第4章 -完-『夢の中の世界は...』by.人狼少女を拾いました
色々な疑問を頭に浮かべながら宏光は着替え、
再びリビングに戻った。
戻ってみるとテーブルには朝食が並んでいた。
ポカーン...
「......。」
(マジでユリが作ったのか......?
こないだまで包丁もまともに使えなかったのにっ!?)
「早く食べて、仕事行くなの。」
ユリは既に朝食を食べていた。
「仕事なんてあったか......?」
(今日はオフのはずなんだけど......)
「今日は都外出張って昨日言ってた、なの。
タマちゃんは既に行ったなの。」
「はい?」
(都外出張ってビジネスマンかよ......)
「......。」
百合は席を立ち、戸棚からあるものを出した。
「......?」
「これ、新幹線の切符と仕事の資料なの。」
「......はあぁっ!?」
「早く食べないと間に合わない、なの。」
「あのさぁ......俺ってKis-My-Ft2の北山だろ?
ジャニーズの......」
「......?きす、まいふっと...つー?」
頭を傾げるユリ。
「......え゛?」
「知らないの。
ジャニーズにそんなグループはいなかった、なの。」
「......マ、マジ?」
「マジ、なの。」←
「俺よくわかんないんだけど......(汗)」
「東京駅行けばタマちゃん"達"がいるなの。」
「達?」
「ん...ワッターさんとけんけんと宮田がいる、なの。」
「......はあぁ!?」
(何俺らってジャニーズじゃなくてビジネスマンなの......?
って、藤ヶ谷とニカの名前が挙がってねぇけど......)
「さっさと食べる、なの。」
「あーはいはい......」
取りあえず朝食に手を付ける。
パクッ!
「......っうま!」
(ユリ......いつの間にこんな美味い飯
作れるようになったんだよ......)
感動していると......
「遅刻しちゃう、なの。」
「はい、すぐ食べます......(汗)」