第3章 -完-『口移しのチョコレート』by藤ヶ谷先生、大好きですよ?
そしてバレンタインデー当日の2月14日
「おはようお父さん!はい、バレンタインチョコ!」
「おー!ありがとな百合!」
「はい、貴方!私からもよ。」
「母さんからもか!毎年すまないな~(笑)」
「おはよう百合♪」
「おはようお兄ちゃん!」
「はい、裕太にもチョコよ。」
「ありがとう母さん!......で、百合からは?」
「あー......忘れた(笑)」←
「え゛!?」
「冗談冗談(笑)、はいチョコレート!」
「吃驚させんなよ...(泣)
本当に貰えないかと思ったじゃん!」
「ごめんごめん(笑)」
「もぉ.....まぁ、
百合から今年も貰えたしいいけどね♪」
「(笑笑)」
続いて学校...
「おはよー百合!はい、友チョコ❤」
「ありがとう!はい、私からも!」
百合と美香はお互いにチョコを交換する。
「ふふ♪」
「玲には渡さないの?」
「......一応、渡すっちゃ渡す......。」
美香はそっぽを向きながら言う。
「頑張って美香ちゃん!......ねぇ陸!」
「よぉ百合、おはよう!どした?」
「はい、チョコ!......もちろん義理チョコだけど(苦笑)」
「サンキュ!......やっぱり義理チョコね(笑)」
「(笑笑)」
その頃の美香は...
「ねぇ、玲......。」
「どした~?」
「......はい。」
「......?」
玲がキョトンとしながらラッピングされた袋を見る。
「チョコ!見ればわかるでしょ!?」
「マジで!?」
コク...
「......。」
「これ、もしかして本命?(笑)」
「ち、違うし!義理よ義理!勘違いすんじゃないわよ!」
美香は顔を真っ赤にして自分の席に戻った。
ボソッ
「素直じゃねぇな......。まぁメチャ嬉しいけど。」
(とりあえず、義理として受け取っておくよ(笑))
玲は小さく呟きながら美香を見ていた。
((......こいつら両思いじゃん!))
百合と陸は同時に思ったのだった。