• テキストサイズ

日常から非日常へ 【薄桜鬼】

第19章 眠れぬ夜に


しばらくして、伊東さんの声も聞こえなくなる。廊下に顔を出して様子を見ていた総司君が、土方さんに尋ねる。


「バレましたよ、斬っちゃいます?」


「…。」


土方さんは応えず、千鶴ちゃんを見た。


「今夜は俺の部屋を使え。それから山中。お前は傷の手当てを山崎にしてもらえ。」


「えっ…。あ、ああ!これなら大丈夫です!」


「大丈夫なわけねぇだろ、いいから山崎に…。」


「大丈夫です!!…その…手当てなら…一人で出来ますから…じ、じゃあすいません、おやすみなさい!」


俺は、斬られた右腕を隠しながら、みんなからの驚いた視線を感じながらその場を後にし、部屋へ戻った。


そして、短い夜が明ける…。
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp