第13章 番外編 取り替えっこ
「…沖田さん?」
「なぁに?」
「…なんで俺が沖田さんに着付けしてるんですか?」
「なんでだろうね?」
いやいや、こっちが聞きたい。
俺は着替え終わったから見せに行こうと思ったのに。着付けて欲しいって子供ですか、沖田さん。
「…はい、これでいいですよ。やっぱ沖田さん袴も似合いますね〜。」
「…ねぇ、潤ちゃん。」
「はい?」
なんかさっきよりトーン低いな、おい。
「どうして僕だけ沖田さん、なの?」
「いや、土方さん達も苗字呼びですけど…。」
「平助や左之さんは名前で呼んでるじゃない。それに、土方さんはいいの。君があの人の名前呼んでるの想像したくない。」
「は、はぁ…じゃあ、何て呼んだら?」
「総司。」
流石にハードル高くないか!?
「流石に呼び捨ては…。せめて総司君で。」
「じゃあそれで良いよ。後、ですます禁止ね♪」
あ、急に元気になった。なんなんだ?
「分かった。じゃあ行こう、総司君?」
「はーい♪」
その後、みんなに見せに行ったんだけど、総司君がいつも以上に機嫌が良いことに驚いてた。
更に俺の呼び方が変わってるのにもかなり驚かれた。
何故か左之さんが少し不機嫌っぽくなったのは気のせいであろう。
なんだかんだ楽しいひと時を過ごせて良かったと思いました……って作文かよ!