第7章 池田屋事件(壱)
あれから二週間の月日が流れ、今日は新選組にとって大きな仕事がやってくる。
そう、鬼と初めて対峙するあの事件。
「あれ、名前なんだっけか…?」
「潤、どうしたの?さっきからぶつぶつ言ってるけど。」
「え?あぁ、ううん。何でもない!」
「ちゃんと見てないと給金減らすよー。」
「何それ!なんの権限ですか沖田さん!」
「組長権限(ニコッ)」
「沖田さん!潤を苛めないでください!」
千鶴ちゃんが俺を庇うように立ってくれた。可愛い、結婚しよ(真顔)
てか、他の隊士さんが苦笑いしてるよ。ごめんね、こんなのが組長で。
「こんなのってどうゆうこと?(ニコニコ)」
どうしてこの人、人の心勝手に読むかな。
「…っと、千鶴ちゃん。あそこに人いるから、聞いてきなよ。」
「あ、は、はい。潤、沖田さんに苛められたら呼んでね!」
そう言うと向こうへ行ってしまった。
「千鶴ちゃん、どんどん僕の扱い酷くなってるんだけど。」
「いいじゃないですか、嫌われるより。それにしても千鶴ちゃん可愛い…。」
「君、そうゆう趣味あったの?(笑)」
「そうゆう趣味ってなんですか!」
突っかかった瞬間。
「貴様、もう一回言ってみろ!」
「何度でも言ってやる!」
隊士が喧嘩しちゃってる…あ!千鶴ちゃんが!
「…全く…潤ちゃん。千鶴ちゃんのことよろしく、僕はあっち行くから。」
「は、はい!」
俺は急いで千鶴ちゃんの元へ行く。