第5章 迷子
「うーん…やっぱ断るべきだったか…それとも誰か連れてくればよかったかな…。」
近藤さんからの頼まれ事でここまで来たは良かったんだけど…
絶・賛・迷・子・中☆
あ、やばい泣きそうだわ、これ。
俺そんな方向感覚無かったっけ?
「…とりあえず、その辺歩いてたら道思い出すかも。」
あー!この時代携帯無いなんて不便!
「…いやいやいや…まじかよ…。もっとどこだよ、ここ。」
余計迷子になった…。しかも何だよ、ここ完璧森じゃねぇかよ、どうしたらここまで来たし俺。
「やだもう!!腹減ったし、足疲れたし!!」
どうしよ…俺今日野宿かな…てか、怒られるだろうな…人に道聞けば良かったよ…。
「どうしたらいいんだよ、コノヤロー!」
「うるさいぞ、人間…少しは静かに出来ぬのか。」
…何か、今、ズシンとくるような低音ボイスが俺の後ろから…。やべ…振り向きたいけど、無理…!(いろんな意味で)
「このような時間にこんな場所で何をしている。」
「えー…えっと…道に迷ったと言いますか…適当に歩いてたらここまで来ちゃって…あ、あはは(汗)」
すげぇオーラ…流石、鬼の風間千景…。
「…ほぉ、貴様…。」
ん?え、何?何かこっち来てる?
「な、何です……って、近っ!」
振り向いた瞬間に至近距離って何事ですか!
「貴様、その様な格好だが、男では無いな?」
Σ:(;゙゚'ω゚'):ギクッ
「…な、なに言ってるんですか!俺は、男です!」
「フッ…俺の目は誤魔化せん…。それに、貴様…。」
「あ、あの!俺急いでますのでこれで!!」
その場から一目散に逃げ出した。
あれ以上居たら俺絶対ボロだす!
…でも…。
「…何を言い出すつもりだったんだ…。」