第25章 クリスマスは目前。

寒くなってきた今日この頃｡どうも､お腹のあざはすっかり治った私です。


あざが治るまではとにかく大変だった。


精華ちゃんは一緒にお風呂入ろう?って可愛くおねだりしてくるし､マネージャーの仕事をする時､あざが痛いし……。


あの日から私は､ルカちゃんの前では比較的みんなと関わることをしなくなった｡


と言っても､限度と言うものがあるけれどね……｡


まあそれは置いておこう｡今は目の前の行事に集中しないといけない｡そう､それはクリスマス!!わーー!


……………さて､無理やりテンション上げたから少し虚しい｡


今わたしは裁縫の道具がたくさん売っているお店に来ている｡


実はもう皆のクリスマスプレゼントは決まってるんだなあ｡ふふふ!私ったら天才だからね!


この前……と言ってもかなり前だけど､ビンゴ大会で貰った景品､覚えてるかな?ビー玉キーホルダー!


あれに､手作りのお守りでも作って､皆のラケットケースに付けて欲しいなあ……なんて思ったわけです。


まあお守りっていっても簡単な物だよ?そんなに時間も無いしね。


簡単に四角の土台つくって､そこに“常勝立海!”と､それぞれの名前を縫う｡


あとは小さいテニスボールのフェルトでも付ければ完璧でしょ｡


ちなみに今日は､マネージャー仕事がお休みの日!練習が走るだけだからすぐに終わるとの理由らしい。


まあ精市たちは走るだけじゃ終わらなそうだけどね｡



『ふあ!?
……ってて……?』



と､突然うしろからタックルをされた｡訂正｡ただ誰かとぶつかった。



｢す､すみません!
大丈夫ですか!?｣


『……てあ!?』


｢え?｣


『あ!!
こっちの事情です!』



な､なんでこの人がここに居るの!?



手塚｢は､はあ…｣



青学の部長の､手塚国光が!!わ､どうしよう可愛い!果てしなく可愛い!!