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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第22章 夢って覚めたら忘れるよね。





『はっ!?』



がばっと起き上がる。汗が出て気持ち悪い。



『あれ?
私、いつの間にベッドに…』



あ、そうだ。だんだん思い出してきた。


あのあと家に帰って、お腹にシップを貼ってから横になろうと思って部屋まで来たんだ。


そしたらうとうとして、気が付いたら寝てた。なんで私ったらこんなに息荒くして汗かいてるの?


はたから見れば変態さんじゃないか。幸子さんたち家に居なくてよかった。神様ありがとう。


なんだか体がだるい。まさか風邪?馬鹿は風邪ひかないのに。イコール私は馬鹿じゃないのか。


……あれ?夢を見た気がするのに、どんな夢を見たか思い出せない。これってあるあるだよね。全く思い出せないや。


でも、こんなに汗かいて息あがってるから怖い夢だったのかな?ゾンビから逃げるとか…。覚えてなくて良かったです。



『今何時?
…………わぁお、イチダイジー』



とかやってる場合じゃないね。早いとこ汗でベタベタの服を着替えないと精市が帰ってくる。お風呂は無理か。


ジャージに着替えると、それを見計らったかのようなタイミングでドアが叩かれた。



『はい』


幸村「花奈、入るよ?」



疑問系で聞く割には私の回答をきかずに入って来た精市。まあ良いけどね。慣れたから。



幸村「大丈夫かい?
気分が悪くなったって聞いたんだけど」


『え!?
あ、あー……うん』



そう言えばルカちゃんとのことすっかり忘れてた。鶏並の脳みそだな私。


精市がベッドの近くに椅子を置き座る。



幸村「確かに悪そうだね。
顔色は悪いし、汗かいてるし…。
こんな時期に風邪でもひいた?」


『大丈夫。
昨日はしゃぎ過ぎただけだよ。
寝たら良くなる』


幸村「そう?
……それなら、良いんだけど」


『うん。
精市は心配症なんだよ。
私の事は良いから、部屋戻ってゆっくりして』









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