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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第15章 顔伸び注意。





「コインを入れてね!」



機械から可愛らしい説明が出る。
お金を入れ撮るタイプとかを適当に決める。



「プリクラってこんな風になってたんだな」


「ほんとほんと。
男だと入れねぇからな」


『ちょ、ジャッカルにブンちゃん!
あと3秒だから感想よりポーズをとって!』



7人だから、前に3人、後ろに3人、真ん中1人。
こんな感じの配置で撮る。


ちなみに前はプリガムファイアー。
後ろはビッグスリー。
真ん中は私だ。


身長的にもバランス的にもこれが1番だと、プリクラに入る前に決めておいた。


“カシャッ!”



『げ、弦くんスマイル!』


「ス、スマイルだな?」


『あ、ごめん!
やっぱり自然体でいて』



弦くんの作り笑いが怖いです。
いつもみたいにしてくれた方が良いんだけど、緊張してるみたい。


ブンちゃんと雅と精市は慣れた感じで撮れてるのに…。



「全身を撮るよ!
線の所まで下がってね!」


『あ、プリガムファイアー!
顔伸び注意!!』


「は!?何だよそれ?」


「プリガムファイアー?
変な呼び名なり」


「3……2……1……」


“カシャッ!”



あちゃー。
やっぱり顔伸びちゃったか。


見事なほどプリガムファイアーの顔は伸びて、人参みたいになっていた。



「何だこれ!?
顔が伸びたぞ!?」


『それは足が細長く見えるようになってるの!』


「プリクラって詐欺の塊だね」


『精市、それ禁句』


「てかもう1回全身みたいだぜぃ?
どうすればいいんだよ」


『時間ないからムンクでもしてて!』


“カシャッ!”



あ、冗談で言ったのに本当にムンクの叫びのポーズしてくれた。
いい感じに顔伸びてるからちょうどいい。


その後も数枚とり私たちはプリクラから出た。



『皆ありがとうね。
プリクラ付き合ってくれて』









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