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【トリップしたけど…】テニスの王子様【どうするの?】

第11章 9月はなにかと忙しい。





『ガチで行くの?』


「もちろん。
俺は嘘は言わないよ」



それこそ嘘じゃん。


私達はさっきまで自由行動のためぶらぶらしていた。弦くんと蓮二もいる。


もう普通の格好に戻ってます。
それは嬉しい。


今はというと、お化け屋敷の前にいる。
普通のお化け屋敷なんだけど、リタイアせずにゴール出来たら何か貰えるとか?


何かは分からないんだけどね。
でも、私はお化け屋敷と言うものがめっぽう弱い。



「ゴール出来る確率はあまり高くないな…。
まあやるだけやってみたらどうだ?」


『えぇ!?
蓮二まで〜?』


「俺と柳はその間、少し回っているぞ。
しばらくしたらまたここに戻ってくる」


『これ私が行くの確定してない?』



私じゃなくて蓮二か弦くんが行けばいいのに…。



「じゃあ行こうか」


『ちょ…!待ってよ!』



説明を少し受け、中に入る。


うぅ…。暗い。
怖すぎる……。


精市の制服の端をキュッと掴む。



「花奈、制服伸びる」


『我慢して欲しい』


「そんなに怖い?」


『当たり前です』


「……ほら」


『はい?
手なんて出してどうしたの?』


「そのまま手を離すか俺の手を握るか。
どっちがいい?」


『握らせていただきます』



精市の左手を強く握る。


あ、手汗かいたらどうしよう。
先に謝っておこうか。


そう思い顔をあげたとき、それは現れた。



『いやぁぁぁぁぁ!!?』


「うわー…。
すごい気持ち悪い」



え!?なぜあれが!?
お化け屋敷なのになぜ!?


青い物体がどしどしと足音を鳴らせやってくる。
うん、あいつですよ。


全体が青くて、体と頭の割合が全く合っていなくて、目が大きい有名なホラゲのキャラクター。


イコール青鬼。


リ、リアルすぎる!!
ここまで再現する必要ある!?



『む、むむむ無理!!
すでにリタイアしたい!!』









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