第7章 別れは突然。(黒尾 鉄朗)
「..,なんだったの」
震えながら、もたついた足で家へ着いた。
鍵を開けてドアへもたれる。
「..てつ、ろ.,,っ」
座り込んで震えた腕を掴む。爪を立てて
「アアアアアアア!!」
と叫んで涙を流した。そして、ピロン。と、
電話が鳴った。
「.,?」
鉄朗からだった。
《ごめん、..今から外来てくれねーか》
ヤりたい。って来ることしか、なかった彼の文は何か、哀愁があって、胸の奥の何かが苦しかった
「..,」
外に出てみると鉄朗がいた。
そして、路地裏に行く。
「な、に.,,?」
言葉がつまる。
そして、震えた唇を動かした。
「...あの、さ。」
背の高い彼を見て、悲しそうな目を向ける。
「...,さっき、言ったこと」
「...なんで、鉄朗のそばにいるか?」
「あぁ」
こくり、と頷いて
「答えを、聞かせてくれねーか」
私は咄嗟に彼の唇に自分を重ねた。