第3章 愛に来て。(及川)
及川視点
卒業間際。
俺は色ちゃんに呼び出された。
「..,.卒業式終わったら体育館裏。言いたいことがあるの」
とても急だなと思った。
...来いってこと.,,かな。
ーーーーー
「きたよ。」
独りで待っていた彼女は雰囲気が明るくなっていた。
「...,来てくれた.,..!!」
「当たり前じゃん。恋っていうから」
「.,,来い,.?」
「ははっ.,.よくあるじゃん。.,.恋っていうから。愛にきた。って」
「..,っぷ。かっこつけてるみたい..w」
クスクスと笑うと俺の横にもたれかかった。
サラサラとした髪が肩に、腕についてくすぐったくなる。
「...で、言いたいことって?」
話を元に戻した。
そうすると色ちゃんは俯いて言いにくそうに口を開いた。
「.,.わたし..,大学。東京行くんだ。.,..及川.,.は、宮城でしょ?」
ってことは...遠距離.,.
「だから...」
「別れよう。って?」
小さく、うなずいた。.,,.
「ふざけんな。.,..」
体育館の壁に手をつき色ちゃんを壁に追い込む。
「きゃ.,.!!!おい、か.,,わ」
「徹って言ってよ」
自分の願望を次々という。
「と...ぉる.,.」
涙を浮かべるその目を淡々と見つめていた。