第13章 はじまる
手当をした先生はまた職員会議に出て行った
中に入ってみるとベットで横になっていた
顔は窓の外を向いておった
さっきと違い規則正しい呼吸をしていおるようじゃ
仁「氷月」
呼んでみるとこちらを向いた
『ああ、仁王君に、皆』
幸「大丈夫、じゃないよね」
『アハハ、まあね』
丸「しっかし、アイツら容赦ねーな!」
『あの人達は何も知らないでやった事だ』
真「だが、暴力を振るうのは元からいけにない行為だ」
『そうだね』
柳生「生徒会には報告しておきます。風紀委員としては見逃せませんから」
『程々にね』
ジャ「白川」
切「先輩」
『大丈夫、すぐに戻ってこられる。皆の隣で優勝見たいしね』
柳「もう少ししたら雷地がやってくる。それまではがんばれ」
『うん、ありがと。皆、部活に行ってもいいよ。僕は1人でも大丈夫だから』
弱り切った笑顔じゃ
幸「そうかい?なら皆、練習しに行こう。白川のために優勝を掴むんだ」
全「「イエッサー!」」
皆は悔しい顔をしながらも出て行った
俺は
幸「仁王、残ってあげな。今日の君は練習に集中していないからね」
仁「わかったぜよ」
幸村の後ろ姿を見送り氷月の寝ているベットに腰を下ろした
『仁王君は』
仁「部長に怒られて今日は非番じゃよ」
『クスクス、何をしたのかな?』
笑える元気はあるみたいじゃな
仁「内緒じゃ」
『それはどうかな?』
氷月は俺の顔を見つめてきた
仁「恥ずかしいんじゃが」
『仁王君にも恥ずかしいなんて言葉があったんだね』
仁「お前さんな」
『冗談ですよ』
悪戯までする元気があるなら
俺は氷月の顎を掴んで固定した
優しいキスを下ろす
仁「仕返しじゃよ」
『はいはい』
適当にあしらわれたようじゃな
?「氷月っ!」
扉が思いっきり開かれて中に誰かが入ってきた
『雷地』
黄「何があったんだよ!?」
『大丈夫ですから、あと時間がなくなりました』
黄「......準備は、出来ているよ」
『わかりました』
氷月は自力で体を起こしてフラフラと立ちあがった
黄「仁王、当分借りていくぞ」
仁「ああ、絶対に成功させるんじゃぞ」
黄「あたりまえだ!」
『勿論です』
2人は消えた