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仕事は幽霊退治

第13章 はじまる


力のない笑顔じゃ

幸「仁王、話は後にしよう。バスケ部が帰ってくる」

仁「わかったぜよ」

ぐったりとしている氷月を背負った

しっかりと背負った事に確認をして立ちあがったが

柳生「おっと!」

力のない氷月の体は落ちそうになった

間一髪の所で柳生が助けた

背中越しに伝わって来る氷月の鼓動が異常に早かった

俺達はそのまま保健室まで走ってった

保健室の先生は職員会議に行っており誰もおらんかった

俺は氷月を丁寧にベットへ寝かせた

切「先生、呼んでするッス!」

丸「俺も!」

ジャ「念のために!」

3人は保健室を飛び出して行った

氷月を見ると、息がうまく出来ないのか苦しそうだ

所々に青あざが出来ておる

柳が氷月の手首を触ってみたが急に手放した

柳「!」

仁「どうしたんじゃ?」

柳「体温が......」

柳生「ええ」

真「どう言う事だ?」

幸「瘴気の繁殖ってヤツか」

仁「だがこの前と違って異常に熱いんじゃ」

俺達は氷月を見る

『......』

氷月は何かを訴えているような目をしておる

俺は手を伸ばした

氷月は俺の手を掴むと自分の額に持っていった

『冷たくて、気持ちい、です』

少しだけ楽な顔をした

柳「仁王、携帯を貸してくれ。炎方に連絡を入れたい」

仁「わかったぜよ」

俺はもう片方の手で握っていた携帯を参謀に渡した

参謀は扉付近で電話を掛けておった

仁「どうして無茶なんか」

『して、いませんよ。ただ、途中で、発作が起きて、身動きが、取れなくなった、んです』

幸「その時に」

『無理、でした。殴られていたので、手がポケットに、中々届きません、でした』

真「誘われた時に断るべきだった」

『断った、よ。だけど、無理やり、ね』

柳生「運動の出来ない体ですか」

『うん』

間もなくして先生が現れた

氷月を見るなり驚いたものの手当に入るからといい

俺達は保健室の外で待って居る

柳「もう少ししたら雷地が来るそうだ」

切「先輩......」

丸「クソッ!」

ジャ「よりによってこんな時にか」

タイミングが良すぎる

じゃが、あいつらは何も知らん

〈彼女達は悪くないよ〉

出ていく時に聞こえた声じゃ
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