第26章 狂った果実～ユーリorゼノ編～

突然の主の登場に、

ユーリは慌てふためく。




「ゼノ様、どうしてここに……

あっ……！！

お召し物が濡れてしまいま……」




『かまわない』




服を纏ったままのゼノは

濡れるのもいとわず、

ユーリを抱きすくめる。




「ぁ………」




（ゼノ様の腕、優しい…

あ……っ、どうしようっ///

俺、裸だ… /// ）




先程まで、

全裸を視姦されまくってはいたが、

やはり肌を見られるのは

恥ずかしくてたまらない。




相手は、ゼノ。




ユーリにとって

神に等しい存在なのだから。




ユーリは、耳まで真っ赤に染めた。




ゼノは、愛しくて堪らなくなる。




（相変わらず、お前の反応は愛らしいな）




ゼノは、後ろから抱いたまま、

ユーリの頬にそっとキスを落とした。




すると、頬が濡れているのに気付く。




『ユーリ、泣いているのか？』




「っ……これは、その……」




『…罰が辛かったか？』




「……………はい…」




ユーリが、観念したように答えると

ゼノはふっ、と笑んだ。