イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第25章 狂った果実~ユーリorゼノorアルバート編~
ユーリは、両手で
大切な部分を隠している。
『手をどけろ』
躊躇うものの、観念した様に
ユーリは手をどけた。
相変わらず、
いやらしくそそり立っているソレ。
(ゼノ様!
こいつのソレ、
俺が勃起させてやったのです!
見て下さい!
こいつの淫乱な本性を!)
アルバートは
心の中で誇らしげに叫ぶ。
ゼノは威圧感ある声で、尋ねた。
『なんだ、ソレは』
「っ……すみません、
お目汚しを……っ」
『なんだ、と聞いている』
「っ…………おち○ちんです」
『何故、そのような事になっている』
「っ……勃起、してるから…」
『何故だ』
「っ………」
黙り込んだユーリに
ゼノは苦々しく目を細めて、
ソレを眺める。
張り詰めた空気に
ユーリは
緊張を走らせた。
『……アル。』
「はい」
『続けろ』
「…はい」
「っ……」
(ゼノ様が怒っておられる!
やっと、
ユーリを軽蔑して下さったのですか!
いや、それより…
やはり貴方は
気高く、優しき王。
俺の想いを汲んで
ユーリを辱しめる役目を
譲って下さったのですね。
貴方様にお仕えしていて良かった。
これからも一生ついて行きます!
敬愛……いや、
心から愛しております、ゼノ様!)
アルバートは心の中で
盛大に、万歳三唱をした。