イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第7章 狂った果実~アラン×ユーリ編~
とさっ......
ユーリの身体が
アランの逞しい胸に納まる。
どっどっどっどっどっどっ.........
(何、やってんだ俺は…)
「アラン様…?」
戸惑ったようなユーリが
アランの腕の中で振り返る。
うるうると
今にも泣きだしそうな
琥珀色の大きな瞳が
アランの間近に飛び込んでくる。
(…っ…
そんな面しやがって…)
『ユーリ…』
アランは片手で
ユーリの頬を包む。
ユーリの頬は
驚くほどきめ細かく
柔らかい。
「あの…」
恥ずかし気なユーリの声。
アランは顔を近づけていく。
(俺は…何しようとしてるんだ)
『ユーリ…泣くな…』
(こいつは男だぞ。
しかも、傷付いてる。
もし、これ以上、
傷が深くなったらどうすんだ?
分かってる…分かってるけど…
綺麗で…可愛くて…
目が…逸らせない…)
『俺が…
俺が忘れさせてやるから』
「え…?」
アランはユーリの
男とは思えない程
愛らしく
ぷるんとした唇に
魅入られるように引き寄せられて………
(あ……ヤバい…)
そっと
触れるだけの
口づけを
落としてしまった。