イケメン王宮◆BL・悪魔のお仕置きと狂った果実【R18】
第7章 狂った果実~アラン×ユーリ編~
「…ごちそうさまでした…アラン様…」
ここはアランの部屋。
バレリアンティーを飲み終えたユーリは
ソファーに並んで座っていたアランの肩口に
とん…
と頭を預け
そっと寄りかかった。
どきん…どっどっどっどっどっど……
(な、なんだよ、急に
か…可愛いじゃねえか…)
「少しだけ……このままで…いいですか?」
(こいつ…震えてる…)
アランは
思わず
ユーリをそっと抱き締めた。
「ア……アラン様っ///」
(恥ずかしそうな声。
小鹿みたいに震えて…
確かに襲いたくなるよな…
って待て!
落ち着け俺!
こいつは男だ!)
と、ユーリが
アランの胸に手をついて
身体を離す。
「ごめんなさい、アラン様。
やっぱりいいです。
こんなに甘られえちゃ
困りますよね…」
『そんなことねえけど…』
ユーリは俯いたまま
寂しそうに笑う。
「優しいな、アラン様は…
ありがとうございます。
でも.........
もう…大丈夫ですから…」
ユーリは立ち上がろうとした。
『っ…待てっ』
アランは咄嗟に
ユーリの腰を抱きしめた。