第7章 怪人はお出ましの時間
それから皆とは部活まで会わなかった。といっても私がお昼を友達と過ごしたからなんだけど。
「またトリプルブッキング~!やーモテるって大変だな!」
「なんで立ってモテるんだ?」
「煙ちゃんだってモテるんでしょ?かっこいいとか、素敵としか言われたことないんでしょ?」
「それとこれとは違うだろ」
「そりゃー言い出したらきりがないっすけど、いいっすか。シニア先輩?」
「うっ…いや、いい」
どうやら由布院先輩は"シニア先輩"と呼ばれるのに弱いらしい。特に蔵王先輩に言われると効果が増す。
「まぁまぁ…由布院先輩はかっこいいですし、平気ですよ!」
「渚、それ慰めになってないとおもうよ」
「えっ!すみません…」
――ビリリッ!
「いって!」
「また怪人かよ…」
ウォンバットが立ち上がり皆に呼びかける。
「皆さん、ラブメイキングです!」
「仕方ない、行くか」
「ラブメイキング!」