第4章 海と合宿と性別
女湯には私だけで、くつろいでいれた。
水を身体に掛けて、手にシャンプーを出して頭につけ洗う。
微かに男湯の方から男――地球防衛部の皆の声が聞こえてきた。
「何の話してるんだろう…寂しいなー」
先程まで一緒に居た5人と1匹が一気にいないとなると、心細くなる。騒がしい雰囲気が静かになり、水の音さえ反応してしまう。
――ぽちゃん
「ひぃっ!…なんだ水かー」
とりあえず頭の泡を流して、頭以外の所を洗い湯船に浸かる。
「温かい…気持ちいいなぁー」
ここも源泉掛け流しなだけあり、とてもゆったりできた。
地球防衛部皆が出たのを微かな音で聞き分け、合わない様に女湯を出た。