第4章 海と合宿と性別
†地球防衛部目線†
「おお~やっぱ似てんな」
「スゲー!もしかしてここにあんちゃん居たりして…」
「いや、さすがにそこまでは…」
有基が開けようとすると、その扉は開かなかった。鍵がかかっているようだ。
「そういえば渚って、女みたいだよな」
「煙ちゃん失礼だよ。…でも可愛いし、ねぇ…」
「何言ってんすか、渚は女じゃ――あっ!」
立は気付き口を押さえ黙りこむ。が今更遅く、皆は立を質問攻めにする。
「女って本当なの?」
「まじなのか?」
「そうだったのですか!?」
「立先輩…?」
「じゃ…じゃない、じゃん?な、有基!」
立は目を泳がせる。でも言わないという約束を守る為に、咄嗟の誤魔化しを言った。
「当たり前じゃないっすか。美男高校は男子校っすよ?」
「まぁ…そうだよね」
「びっくりさせないでください」
(せ、セーフ…?)
それから皆で銭湯を出て行き、何とか合流した渚と旅館へ行った。