第4章 海と合宿と性別
「おはようございまーす。早いっすね、まだ五分前位なのに」
「五分から十分前に来るのが常識ですよ。おはようございます」
蔵王先輩、鳴子先輩の二人も服は整い、この四人が揃うと駅に入る女性からの視線を集めていた。
「さすが、硫黄はしっかりしてるね」
「常識ですよ鬼怒川先輩。まぁ私たちより早く来ていた訳ですが」
「後輩より遅かったかーカッコわり。渚はいつ来てたんだ?」
「えーっと、今から十分位前…かな」
四人が、えっ…!と驚く。いくらなんでも早すぎただろうか。
「…ってことは十五分前に来てたの!?有基も見習ってほしいね」
「今集合時間だな」
「ぷひょ~っ!」
「まて~~~っ!あ、先輩おはようございますっす♪」
有基君はウォンバットを追いかけ回して駅に来た。ウォンバットは俵山先生を連れて。
謎の生き物の正体は、ウォンバットに似ている生き物らしい。
「皆揃ったし、行こうか」
「有基行くぞー」
駅の中に行くと、乗る予定の電車が丁度来て待たずに乗れた。