第8章 【テニスの王子様】 白石蔵ノ介
「あ、ご、ごめんなさい。 なんでもないの。」
そう、なんでもないのだ。ただ、私が驚いてしまっただけで。
白石「ん? それ、俺のやんな? 俺のに、なんか書いてあったか?」
蔵ってば、気づくの早すぎだよ……
「い、いや、だから、なんでもないって!」
白石「……教えてくれへんの?」
教えるも何も……っ
「や、だからその……本当に大したことじゃなくて……」
って、あれ? ちょっと待って……
「あ、の、蔵……? つかぬ事を伺いますが、今日って4月13日だよね?」
白石「ん、なんや急に改まって。せやで。今日は4月13日や。それがどうかしたんか?」
て、ことは……
「蔵は、明日がお誕生日なの……?」
白石「え……なんで知って……」
「あ、いや、その、今、蔵の体力測定の結果表見たら、生年月日が目に入って、そしたら、4月14日って……書いてあったから……」
白石「そうなんか……」
「ご、ごめん! 勝手に見ちゃって! その、悪気はなかったの! ほ、本当に、偶然に!」
無意識に見ちゃってた……そう言おうとしたら、
白石「プッ……」