第8章 【テニスの王子様】 白石蔵ノ介
新学年早々やることといったら、まぁ限られてくるわけで。身体測定と健康調査。行なわれたのは4月9日。
今日は4月13日。今日までの間に、新入生歓迎お笑いコンテストだの、部活動紹介だの、体力測定だの、受験生ガイダンスだの、まともな授業はあんまりなかったけれど、その代わり、蔵と行動を共にすることはよくあった。というのも、クラスの委員会決め、私と蔵は保健委員になった。蔵に誘われて、一緒にやることになったのだ。
そして今は、放課後。ここは教室。隣には蔵。
さて、私たちは一体何をしているでしょうか。
答えは……
白石「優奈、ほんまに堪忍な。」
「いいよ。私、急いでないし。部活ももう、引退しちゃったしね」
私は文化部だったから、春休みまでで3年生は引退。
白石「けど、本当にすまん。こんな……」
「いいって。それに、2人でやったほうが早く終わるんだから、これでいいんだよ」
白石「……おおきに。」