第6章 【 頭文字D】 高橋涼介
啓介「おーい兄貴ー、場所考えようぜ?」
…………。
涼介「……啓介……」
なんか……邪魔された感……とか思うのは、やっぱり失礼?
啓介「よっ、優奈。久しぶりだな。元気にしてたか?」
「え、あぁ、はい。啓介さんも元気そうですね。」
なんで、啓介さんもいるの……?
拓海「優奈。」
「あ……拓海君……。」
ん……もしかして……
「2人に連絡取ったの、拓海君?」
拓海君なら、メールしてたから、知ってるもんね。
でもなんで……
涼介「不思議そうな顔をしているな、優奈。」
「涼介さん……あの、拓海君に聞いたんですか?」
私がここにいること。
まぁ、それなら納得だけど。
涼介「聞いたというか……」
拓海「今日は、一緒にいたんだよ。」
啓介「そ。んで、優奈からタイミング良くメールが来たから来てみたってわけ。」
涼介「あぁ。後でちゃんと理由は話すが、今日は時間ができたからな。Dのメンバーとして、やるべきことはやっておこうと思ったんだ。」
「そう……なんですね。」
私には、全然連絡くれなかったのに……
啓介「優奈。そんな怖い顔すんなよ。兄貴凄かったんだぜ。優奈に会うための時間を作るって、この一週間ほぼ徹夜で、」
涼介「啓介っ‼︎」
「え……徹夜……?」
一週間も……? 涼介さん……そんなに無理して……