• テキストサイズ

短編夢

第6章 【 頭文字D】 高橋涼介


貴方side

ベンチへ腰掛けようと、足を進めた、丁度その時。

私の体は、その場に縫いとめられた。

誰かに、後ろから抱きしめられる形で。

……誰か……じゃない……この腕は、この温もりは……一人しかいない。

「涼介……さん……?」

涼介「優奈……会いたかった……。」

背後から抱きしめられている姿勢で話しかけられたので、彼の吐息混じりのそのセリフは、私の耳に直に入って来た。

それだけで……声が聞けただけで、私は嬉しかった。

でも……

「本当に……涼介さん……なの?」

信じられなかった。

だって、会えないって……。

それに、なんで私がここにいること……

涼介「ちゃんと連絡できなくて、すまなかった。実は……」
/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp