第6章 【 頭文字D】 高橋涼介
涼介side
あれから20分ほどファミレスで藤原の携帯が鳴るのを待っているが、一向に鳴る気配が無い。
拓海「この時間なら、もしかしたらもう運転してるのかもしれないですね。17:00点灯なので。」
涼介「そうか」
もう、待っていられない。
涼介「悪い、俺は秋名湖に向かってみる。」
啓介「兄貴がいくなら俺もいくわ。今日は兄貴のFC乗って来たんだからな。」
おい。
史浩「悪い、俺はこの後用事があるから、やめておくよ。」
いや、ちょっと待て。
啓介「藤原はどうする?」
拓海「別に、俺は暇していますけど……」
啓介「なら決まりだな。それなら、さっさと行こうぜ。」
だから、
涼介「ちょっと待て。なんでお前たちまで来る。史浩も、冷静に答えてないで止めろ。」
啓介「俺だって、久しぶりに優奈に会いてーもん。お前もそうだろ、藤原。」
拓海「えぇ、まぁ、会いたいですよ。」
涼介「フゥ……まぁ、仕方ないか。」
そういうことで、なぜかカップルの多く集まるところに、俺たち男3人で向かうことになった。