第6章 【 頭文字D】 高橋涼介
クリスマスは、優奈と過ごせる。
急にウキウキとした気分になってきて、柄にもなく、クリスマスという日が待ち遠しくなった。
だが、彼女への連絡は入れない。
サプライズにしよう。
朝、優奈の家に迎えに行けばいい。
様々な予定を瞬時にたて、その日の夜には計画は完成した。
そのため、時間に余裕ができた俺は、せっかく時間が取れたのだからということで、Dのメンバーと24日に会うことにした。
これから本格的な冬を迎えるにあたって、走りについては、やはり伝えておくべきことがある、そう思ったからだ。