第3章 【テニスの王子様】 青学
客1「すいませ〜ん、不二さん指名です♪」
不二「すぐ行きます、お嬢様。クスッ」
客2「手塚さ〜ん、お願いしま〜す!」
手塚「かしこまりました。」
客3「越前く〜ん♪」
リョーマ「お嬢様、何になさいますか?」
……皆驚く程執事が様になってる…って、似合い過ぎ。
お店は、開場早々混雑で、うれしい悲鳴が上がっている。
……嬉しくない悲鳴も上がっているけど。
西嶋優奈、只今ピンチです。
客4「優奈ちゃーん、こっち来てよ‼︎」
客5「ダメだよ、今こっちの相手中。な、優奈ちゃん?」
「え…っと…」
客6「ねぇねぇ、せっかく猫耳メイドちゃんやってるんだからぁ、猫語使ってよ‼︎」
客4「いいねぇ、それ♪ ねぇ、やってみてよ!」
「いや…あの、そういうのは、ちょっと…」
客5「なんだよ、俺ら客だぜ? それに、今の君のご主人様だろ? メイドは、ご主人様いてこそ…だろ?」
なんなのよ、このチャラ男達。
さっきから、人の手ベタベタ触ったり、スキンシップ激しいし、気持ち悪いっつーの‼︎
客5「ほら、早く。最後にニャンってつければいいからっ‼︎」
あー、もー、そんなのできるかっ‼︎
客6「ほら、皆待ってるんだから♪」
「……ご、ご主人様…ご注文は…何になさいますか…ニャンッ?」
客4、5、6「かっわいー」
早く帰れコノヤロウッ‼︎
客4「じゃあ、次は…」
?「フフッ、随分と、楽しそうなことをしているね。」
?「そいつの指名、他にも入ってるんだから、そろそろ交代でもいいよな、アーン?」
「⁉︎」
やっぱり来たか…立海…氷帝…。
幸村「優奈、俺、君のこと指名したから、よろしくね。」
跡部「アン? 何言ってやがる、俺様が先に指名したんだよ。」
幸村「俺が先だったよ。」
跡部「俺様が先だ。」
「……。」
客4、5、6「俺ら空気…。……帰るか。」
宍戸「あ、優奈、悪りぃな。跡部連れて帰るから、」
「ご主人様方、お席にご案内いたしますね‼︎ 氷帝学園テニス部様、こちらへどうぞ‼︎」
氷テニス部「……。」