第3章 【テニスの王子様】 青学
「仕方ない…着るか。」
「……は…恥ずかし…っ」
「ぁの……。着替え…ましたけど…っ」
皆「‼︎」
「ど、どうせ、似合いませんよっ。分かってますよ、それくらい…っ。は、早く…練習しちゃいましょっ‼︎」
皆「……」
「え、ちょ…いくらなんでも、無反応は酷いですよ。そりゃあ、リアクションに困るのは分かりますけど、せめて何か一言くらい…っ」
違うのだ。皆が黙ったままリアクションが出来ないのは、あかりのメイド服が、見るに堪えないほど似合わなかったためではない。
寧ろその逆。あまりに似合い過ぎて、想像以上に可愛かったために、言葉に詰まり、現状に至る。
まぁ、固まるのも無理はない。
あかりの身長は、153cm。まぁ、想像がつくと思うが低身長だ。何が言いたいかというと、ピンクの猫耳付きメイド服を着た優奈は、恥ずかしさのあまり、顔を上げることが出来ず、しかし、皆の表情を伺おうとしたため、上目遣い。
越前以外、優奈よりも高身長のため、上目遣いをもろに食らっている。赤面+涙目の優奈の上目遣いは、破壊力があり過ぎた。
結果、固まっている。
「あ、の……っ 何か…言って…下さいっ」
何も言ってもらえないのは、それはそれで辛いのだ。
不二「っ可愛いよ、すごく似合ってる。似合い過ぎて、驚いたよ…。」
英二「ん…本当、可愛いにゃ…。」
リョーマ「優奈先輩、なんで、そんなに似合うわけっ?」
「そ、そんなの知らないしっ」
皆揃ってテンパるのだった。