第11章 特別編 2
英二「ちょ、え、優奈?! な、なんで泣いてるのさ〜! え、これ嫌だった?? もしかしておっちゃんいるから嫌だって思ってんなら今はここにいないよん? さっき店の奥戻ってったから!」
「違うよ、英二くん……」
あわあわとしている英二くんに、否定を告げると、目をまん丸くして、再び問われる。
英二「じ、じゃあ、何? 何かあったんだろ? ね、どうしたの??」
「あのね、嬉しくて……」
英二「へ……?」
「私……嬉しいの。だって、お誕生日に、こんな風にお祝いされたことなんて、家族以外にないもん。」
英二「そ、そうなの?」
「うん。4月2日って、まだお休みの間だから……それに、4月って何かとパタパタしてるから……その、忘れられちゃうの……。でも……英二くん、教えてもないのに、お祝いしてくれて、こんな素敵なプレゼント、くれて……ほんとに、ほんとに、ありがとう! 私も、英二くん大好き!」
英二「優奈……うん、これからも……来年も、再来年も、ずーっと、俺は優奈の誕生日、お祝いするかんな!」
「うん!」
私も、11月28日は、絶対お祝いするからね。