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短編夢

第9章 特別編 1


「氷帝、立海……四天宝寺?」

「そ。四天宝寺中、春休みに氷帝と合同合宿してたんだって。んで、立海は今日、うちと合同練習だったんだけど、折角だからって、一緒に試合することになったらしいんだよね〜」

隣で英二くんが答えてくれる。なるほど、と思いながら、再び疑問が浮上。

「英二くん、他校さんも、OBさん来てるんだね」

懐かしいメンバーが揃っている。なんか、昨年と変わらない景色だな……。

「あ、うん、そうみたいだにゃ〜……」

俺、開会式見てくんね! と言って、走ってコートに向かう英二くんの背中を見ながら、思わず笑みがこぼれる。本当、英二くんは相変わらずだな。

四天宝寺のOBのみんな、そんなに後輩たちの合宿ついてきたかったの? それとも、偶然? なわけないか。じゃあ、卒業旅行とか?

なんて、想像を繰り広げたくもなる。わざわざ大阪から来るなんて。

「さて、私も仕事しなくちゃ」

驚きながらも、切り替えは大事。ということで、みんなの集まるコートに背を向け、私は1人部室に向かう。

やるべきことはたくさんあるもの。

ドリンク、タオル、審判用紙、ボールの準備はもちろん、対戦表の作成、あと、先生たち用のお茶入れなくちゃ。
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