第9章 特別編 1
「図書館行こうかな」
何も予定を立てていない私は、今日という1日の時間の使い方を決めていない。だから、何も考えずに、いつものように、図書館に入り浸ろう、そう、思った。
とりあえず、先ほど母と取った朝食の後片づけをして、天気予報で今日は1日晴れるという情報を確認してから、洗濯物に手をつける。干していってしまったほうが、後が楽だから。
さて、やるべきことは終わった。現在時刻は、8時過ぎ。
図書館が開くのが10時からだから、それまでどう時間を使おうか、考えている時だった。
ヴーッ、ヴーッ
私の携帯が、着信を知らせたのは。