• テキストサイズ

【薄桜鬼】合同企画⭐短編小説

第1章 鈴の音……沖田 総司


沖田
『ねぇ、ちゃん。残りの金平糖、貰ってもいいかな?後で、また買ってあげるから。』



『もぅっ、仕方無いですね。はい、金平糖。』


僕の言葉を疑問に思うことなく、袋のまま僕に手渡してくれる彼女。


沖田
『ありがとう。それと、約束したこと覚えてる?』



『勿論。でも、どうかしたの?何か……いつもと違うけど。』


沖田
『ちゃんが、友達ばかり構って僕をほったらかしだから拗ねているだけだよ。』



『えっ?そ、そう?ごめんなさい……。』


沖田
『冗談だよ。でも、僕との約束は絶対に忘れないでね。(例え、僕に何があっても……)』


友人が暫くして戻ってきた。高級そうなティーポットや洋菓子を携えて。


振る舞ってくれた紅茶は、本当なら飲みたくなかったんだけど……仕方無く。


それからは、二人はお喋りに花を咲かせていた。僕はと言えば、窓から見える景色を見ていた。


部屋から見えるのは、緑生い茂る林と遠くにそびえる山々。そして……僕は気付いた。


誰かがこの部屋を見ていることに……。年は30代半ばくらいの男性。


心配そうな目でこちらを林の中から見上げていた。その男性を見て、何か引っ掛かるものを感じた。


理由は分からなかったけど……。




/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp