• テキストサイズ

【薄桜鬼】合同企画⭐短編小説

第4章 金平糖分の願い……沖田 総司


あれは本当にあった出来事?



あの子に確かめたい。その思いは、僕の中で強くなった。







翌日……




ううん、それから暫く……体調不良であの子は学校を休んだ。



唯一の接点。



そう、僕はあの祠へと足を運んでいた。



沖田
『ねぇ、小さなお兄さん。姿を見せてよ。』




『また、来たのか。』



沖田
『あの子は体調不良で、ずっと休んでいるんだ。』




『そうか。だから、最近見掛けないのか。』



沖田
『だから……あの子の代わりにお供え物だよ。』



僕は、サイトで探し回って買い求めた物を祠に置いた。




『……懐かしいな。』


沖田
『僕も。』




『思い出したのか?』



沖田
『まぁね……。そう……僕は、あの時も同じように……。でも、どうしてお兄さんが知っているの?』



小さなお兄さんは、空を見上げた。




『私は、あの子と同じ時に生まれた。言わば、兄妹みたいなもの。こんな風に供えられる度に、私に報告に来ていた。嬉しそうに……。』



僕が……嫌、新撰組の誰もが何度も訪れていた壬生寺。



その壬生寺の一角に存在していた、何よりも小さな小さな祠。



僕は、その祠によくお参りしていた。供え物として、金平糖を持って。



/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp