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【薄桜鬼】合同企画⭐短編小説

第4章 金平糖分の願い……沖田 総司


小さなおじさんは、なにかを知っているようだ。


沖田
『教えてくれる?あの子は、何を半分分けたの?』



『その前に……私は、おじさんではない。神としてまだまだひょっ子だ。』


小さなおじさんは、若いと言いたいようだ。


沖田
『じゃぁ……小さなお兄さん?金平糖……好きなの?』




『私が好きなのではない。あの子が好きになったものを持ってきているだけだ。』



沖田
『あの子……金平糖が好きなんだね。』




『あの子は、もう戻れない。だから……私に……。可愛い奴だ……。今日は、もう疲れた。ではな。』



小さなお兄さんは、金平糖と共に消えてしまった。



沖田
『戻れないって……僕に何かを分けたから?それって何?』



この時になって、今朝見た夢を思いだした。



沖田
『魂……?』



魂が失われたら、輪廻の輪には戻れないと言うことを聞いたことがある。



それに……無意識に呟いた、今の(時代)金平糖は……僕が見た夢は、前世であったこと?



あの子は祠に、金平糖を供えた。あの子が好きになった……金平糖を。



僕は、あの子を探した。



でも、帰宅したようで見付けることは出来なかった。



夢の中で言われた……。


【真っ直ぐに生きてきた……ご褒美だと思えばいい】



魂そのものが失われる直前……交わした言葉。
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