第4章 金平糖分の願い……沖田 総司
そう言われたものの、彼女と話すことなどなく……。
何コレ?丸で、僕が片想いしているかのようで、その上……意気地なく柱の影で見ているだけのような毎日。
僕らしくないよね……。
向こう見ずな奴や、周りに担がれた奴らが彼女に取り入ろうとしているようだけど……僕は、僕らしさを取り戻すために、近寄ることを決めた。
今は、校舎の裏庭。小さな祠があって、何やらそれに話し掛けているような雰囲気。
僕は建物の影に隠れては、その光景を耳で聞いていた。
『……久しぶり。でも……小さくなったね。』
『そう……。そういう人は……もう、存在しなくなってきたのかもね。』
『……時代かな。信心深い…………のは。』
『まぁ……紛いなりにも、まだ半分は…………。うん……また、来るね。』
彼女が走り去った後、僕はその祠に近付いた。
そして驚いた。
沖田
『小さな…………おじさん?』
祠の中に見えたのは、小さな小さな人らしきもの。
祠には、僕の大好きな金平糖が供えられていた。
?
『……見えるのか。やはり……の半分を分けられただけあるな。』
沖田
『えっ……半分?』