• テキストサイズ

【薄桜鬼】合同企画⭐短編小説

第2章 貴方の街のパン屋さん……土方 歳三


あの後、近藤さんの店に通い……今に至る。


見た目の華やかさに反比例して、重労働なこの仕事を辞めていくヤツを何度見送ったか分からない。



それでも、俺は店長まで上り詰めた。



作業場に入れば、他のヤツらも直ぐに現れた。どうやら、俺と同じ気持ちのようだ。



心地よくパン生地を捏ねる音が響けば、ワクワク感が否めない。



原田
『しかし、懐かしいなぁ。あの時の食パン。』


土方
『そうだな。』



斎藤
『店長。もう一種類の粉で、これを作りました。』


沖田
『美味しそうだと思いませんか?一くんの作った、バターロール。あ、そうそう。僕はクロワッサンを作りました。』



原田
『俺は、丸太パンだ。土方さんの食パンも直に焼き上がるぜ。』



斎藤
『非番の平助と永倉さんには、試食のことを連絡しておきました。』


噂をしたら、聞き覚えのある車の音と共に二人の声が聞こえてきた。


全く、タイミングのいい奴らだ。たった今、焼き上がりのブザーが鳴ったんだからな。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp